顔の帯状疱疹後神経痛
90歳 男性
受診前
2年前に左下顎に帯状疱疹が発症し、1か月内服薬の治療を受けていたが、痛みが残存した。友人からペインクリニックの存在を聞いてペインクリニックを受診されました。
診療経過
「食事をするとズキンズキンとして下の奥歯が痛い。」との訴えあった。星状神経節ブロックを施行開始し、3回の神経ブロック後に初診時の30%程度に疼痛が緩和した。10回の施行後に痛みが 初診時の10%程度となり診療を終了しました。
考察
60歳以上で帯状疱疹になった場合30%の方が帯状疱疹後神経痛に陥ります。ロキソニン(鎮痛薬)が効かなくなりリリカ、トラムセットなどの神経痛の薬が必要になります。それでも痛みが十分に改善しないことがあり、できるだけ早期に神経ブロック療法を導入することで神経痛が軽減することが期待できます。また、数年も経過してからの帯状疱疹後神経痛に対してさえ神経ブロック治療により軽減できる場合もあります。