神経ブロック

星状神経節ブロック

頭痛、頸部痛、腕や肩甲骨内側の痛み、顔面の痛みなどに行う神経ブロックの一つです。
頸椎の周囲には交感神経と言う自律神経が豊富に存在します。
そもそも交感神経とは何でしょう?
例えば、動物がライオンに接近された時を思い浮かべてください。非常に危険な状況で脈拍はドキドキし、手に汗をかき、興奮している状況です。(よほど猛獣使いでも冷静ではいられません。)この時が交感神経が発動している状態です。心臓を早く動かし、筋肉には力をこめ、いつでも逃げたり、攻撃から身を守る動作ができるような状況に身体を変えます。
交感神経は本来危機に備える神経です。危機が過ぎ去った後にもそれが長時間持続すると、血行が悪くなり筋肉もこわばり体調は悪化してしまいます。交感神経とは逆のリラックスした状況では、心臓は落着き、筋肉の緊張もほぐれリラックスした状態になります。入浴し、リラックスした時を思い浮かべて下さい。ストレスの多い現代社会では必要以上に交感神経が興奮してしまい体調が悪くなりがちです。自律神経失調とも言う状況です。
星状神経節ブロックはこの危機に備える交感神経を穏やかにする治療なのです。頭部周囲、首周囲、腕の筋肉の緊張がほぐれ、血行がよくなります。
入浴してリラックスした状態になり、ストレスか解放された状態になるのです。そればかりか、頭部周囲、首周囲、腕の痛みを緩和する治療でもあります。

頚部神経根ブロック

上肢と肩甲骨内側の痛みがある場合、頚椎症、頸椎椎間板ヘルニア頚部帯状疱疹などによる神経痛と考えられます。ロキソニン リリカ トラムセットなどの内服 マッサージ 鍼灸などでも痛みがコントロールできないことが多いです。ペインクリニックでは星状神経節ブロック 頚部硬膜外ブロック 頚部神経根ブロックにて痛みを改善させます。
神経根ブロックは 脊椎の中から出てくる神経の枝 神経根に直接、局所麻酔薬、炎症止めを届けます。

経椎間孔性頸部硬膜外ブロック

胸椎神経根ブロック


第1第2胸椎間椎間孔よりの硬膜外ブロック C8 T1 T2神経根周囲と硬膜外に造影剤が広がっています。

目次