腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症の解剖

50歳以上の年齢で発症します。経過は慢性的で改善と増悪の繰り返しです。鎮痛薬、神経痛薬、脊柱管狭窄症の内服薬で効果が不十分な場合でも、硬膜外ブロック、神経根ブロックの神経ブロックは非常に有効です。痛みのある神経に直接薬を届ける方法で痛みの改善が期待できます。痛みを取り除くことで日常の歩行障害の改善、回復が期待できます。そしてこの歩行障害の改善は非常に重要なことです。

症状

腰痛や太ももの裏側にはしる痛みが特徴です。腰を後ろにそらすと症状が悪化することがあることに注意が必要です。ヨガやストレッチを健康維持に取り入れている人は腰部脊柱管狭窄症と腰の後屈が筋肉ストレッチ効果でえられる疼痛緩和がある一方で腰部脊柱管狭窄症の症状悪化することがあることに注意しなければいけません。

原因

腰椎の中に脊柱管というトンネルがあり、その中に脊髄と言う神経の太い束が走っています。この脊柱管が狭くなると中に走っている神経が圧迫を受けて炎症をもったり血行不良となり腰痛、座骨神経痛、歩行障害が引き起こされます。

予防 対処法

腰を前屈みにすることで脊柱管がひろがり、症状が落ち着く方もいます。逆に腰の後屈は症状の悪化を招きます。また毎日、痛くても歩行を4000~6000歩行うことが重要です。これを運動療法と言い、手術療法、理学療法、薬物療法、神経ブロック療法の中でも副作用がなく、安価であり推奨度の最も高い治療の一つとされています。(参照 腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2021 日本整形外科学会 監修)一方で腰の後屈運動を筋肉のストレッチに取り言えれると腰骨の中の神経にはかなり過酷な姿勢をとってしまう可能性があるため、根本的な原因の悪化を招いてしまうことがあり注意が必要です。同様なことは腰痛体操の中でも腰を後ろにそらす動きで腰部脊柱管狭窄症の腰痛が悪化することがあることに注意が必要です。足首の力が落ちたり、太ももの力が落ちてしまって歩行障害が出現したり、排便排尿障害が生じると手術療法が必要になります。

目次