脳が痛みを記憶すること 中枢性感作

痛みが持続して末梢神経から脊髄に伝わると、そこで乗り換えたときに痛みが増幅して脳に伝達される 中枢性感作と言う状態が起こります。神経系の可塑性によるものです。強い痛み程、期間が長いほど起こりやすい痛みです。痛みに過敏になっている状態であり、このメカニズムを理解できないものには、「原因不明」「心理的なもの」などと言われることがあります。そうした痛みの増幅状態がエクササイズ、薬物療法、神経ブロックにて改善することが知られています。

神経ブロック療法で使用する局所麻酔薬が2時間のみの薬理作用によるものなのに、除痛効果が非常に長期間継続するのは、中枢性感作を改善すると言う根本的な治療効果があるからです。

同様にエクササイズも脳内にドーパミンなどの中枢性感作を抑える物質が分泌され、痛みを抑え込むことが可能です。

 

 

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