腰椎椎間板ヘルニア
65歳女性
65歳女性が3か月前に右太ももの前面の痛みが発症し、整形外科でMRIを検査したそうです。第3/第4腰椎椎間板ヘルニアと診断され、そこでは手術をすすめられたとのことです。手術はいやなので他の方法はないかとのことで、ペインクリニックを受診されました。椎間板ヘルニアのある、第3第4腰椎の後方から硬膜外ブロックと言う神経ブロックを施行しました。 2回の施行で痛みが70%程度に軽減 その後も2か月の間に計10回施行し痛みが10%程度に緩和したので、治療を終了しました。
椎間板ヘルニアは自然に縮小することが知られている疾患です。
つまり自然治癒するのです。
発症して10年したら、手術してもしなくても同等の状態になることが知られています。
その疾患の手術の適応とは
①排尿障害、排便障害が出現した場合
②高度の下肢筋力低下が出現した場合
は後遺症として残る可能性があるため、手術療法が必要となります。
筋力低下 排便 排尿障害がない場合は
痛みがどんなに酷くても、自然治癒する疾患として
鎮痛薬、コルセット、ストレッチ、体幹筋トレーニング、場合により
神経ブロック療法といった手術以外の保存療法が優先されます。