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胸部の帯状疱疹後神経痛

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胸部の帯状疱疹後神経痛
67歳 女性

受診前
3週間前に右の胸と背中に帯状疱疹が出現し、ロキソニン、リリカを内服していたが、服が擦れると痛みがあり、夜間疼く痛みで睡眠不足もあり皮膚科より紹介を受けペインクリニックを受診となりました。
診療経過
「服がこすれるだけでビリビリして痛いから、良く眠れない。とてもつらい。」こんな訴えがあり、早速、硬膜外ブロックを施行し1回目のブロックで睡眠障害は解消し6回目のブロックにて痛みが消失しました。診療期間は6週間でした。
考察
激しい痛みが持続すると、疼痛部位の血行が悪くなり、痛みの誘発物質が局所に発生し、また痛みを増悪させると言う痛みの悪循環に陥ります。硬膜外ブロックで使用する局所麻酔薬の薬理効果は数時間のみですが、薬が痛みの部位に届き痛みが解消する数時間に疼痛部位の血行が改善→痛みの誘発物質が消失→痛みの悪循環が解消する。   と言った機序にて帯状疱疹による激しい痛みが改善していきます。帯状疱疹から発症して2~3週間経過しても痛みがある場合は神経痛になっています。その場合、15%の方が2年以上神経痛が持続してしまいます。ですからできるだけ早く、痛みに対処することが重要です。

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